ブローダー,ポール(Brodeur, Paul)

ブローダー,ポール 著、荻野晃也 監訳、半谷尚子 訳「死の電流」(緑風出版、1999年3月20日 初版第1刷)より

科学ジャーナリスト。1931年生まれ。1953年ハーバード大学卒業。『ザ・ニューヨーカー』元専属記者。アスベスト、オゾンホール、電磁波(場)問題などを、世界に先駆けて報道した。著書『The Great Power-Rine Cover-Up』(Broun & Company, 1995)、『Resitution』(Northeastern University Press, 1985)、『Outrageous misconduct』(Pantheom Books, 1985)、『The Zapping of America』(Norton & Company, 1977)ほか多数。

パーク,ロバート・L. 著、栗木さつき 訳「わたしたちはなぜ科学にだまされるのか―インチキ!ブードゥー・サイエンス」(主婦の友社;角川書店〔発売〕、2001年4月20日 第1刷)より

第7章 恐怖の電流─電磁場が白血病の原因というデマ─
(略)もともとブローダーは東西冷戦を専門に調査するライターであり、CIA(中央情報局)の暗部を暴露する記事でジャーナリストとしてスタートを切った。だが1968年には、環境災害と労働災害問題に鞍替えした。環境災害・労働災害問題を論じながら「テクノロジーがはらむ危険について警鐘を鳴らす」という姿勢をとるライターは、当時のジャーナリストのあいだでは、まだめずらしかった。ブローダーは、いわば「ジャーナリズムのすきま」を見つけたのである。ブローダーは手始めにアスベストを攻撃した。そして、次の攻撃目標として選んだのが「マイクロ波」であった。ブローダーに技術的な専門知識はなかったが、かわりに冷戦を論じるときのやり方で、環境問題を考えた。つまり、「得をするのはだれだ?」「連中はいったいなにを隠している?」という視点から、環境問題を論じたのである。
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