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河出ゆき子

河出ゆき子 著「お母さんが書いた『アトピー・アレルギー通信』─双子・子育て・アレルギーの10年」(彩流社、1999年4月10日 発行)より

1957年 東京に生まれる。
1984年 結婚。
1986年 双子の女児を出産。
1988年 親の会に入会。
1990年 「アレルギー通信」の創刊に参加。
1991年 地域の親の会の発足に参加。
1994年〜95年 食物アレルギーの親子のためのお料理教室を主催。
1996年 三女を自宅出産。

まえがき
(略)
この本を通して私がお伝えしたいことは、私の気持ちの変化です。かたくなにこわばっていた気持ちが、他のお母さん達に支えられて少しずつゆるやかになり、明るくなり、そして前向きになっていった過程を読みとっていただければと思います。ですから、民間療法については、あえて名前をイニシャルにしました。これはあくまでも、わが家が出会ったことであり、どなたにでもおすすめできるものではないと考えているからです。
また、著者である私自身の名前は悩んだ末にペンネームにしました。これは本書は私に関する問い合わせなどで、私の家族、知人、所属団体などを煩わせたくないという気持ちが強かったからです。(略)

第2章 アトピー治しから子育てへ
▼薬止めてます
(略)
4年以上もの間続けていた薬を止めるようになったのは、U先生のOリングテストを受けてから。6月の診察の時はインタールとベネトリンは体に合わない、セルテクトとテオドールは、体はまだ必要としているから飲み続けるように言われました。この一言があって、私はU先生を信頼するようになりました。民間医療の人達はとかく西洋医学を頭から否定するけれど、あくまでも体に合うものは、西洋だろうが東洋だろうが認めていく姿勢に共感を覚えました。
(略)
Oリングテスト(オーリングテスト)
以前書いたように、U先生の快医学のお陰で薬を止めることができました。この頃やっと里奈のアトピーもよくなり、調子がよいのでもう一度チェックしてもらおうと、久し振りにU先生のOリングテストを受けました。
Oリングテストでは、テストされる人が二本の指で輪を作り、それをテストする人が左右からひっ張ります。指の開き具合で病気の診断や食物、衣類、住居の適合性が検査できます。この指の開き具合は人間の体の中に流れている磁気と関係しています。体にとってよくないものや合わないものは磁気の流れをわるくするので抵抗力が弱まり、指の輪が開いてしまいます。
患者はベットの上に寝ているだけで、痛くも痒くもないのにいろいろなことがわかるとても不思議なテストです。
里奈と愛奈は、92年の5月、初めてのOリングテストではしかのウィルスに感染していると言われました。
はしか? はしかにかかったことはありません。だとしたら予防接種のワクチンの中のウィルスが体に残っていて、そのせいで体の調子がわるいと言うのです。
はしかが原因でアトピーになったと言うの? はしかの予防接種が原因だなんて信じられる訳がありません。
実ははしかの予防接種をしたのは食事制限を始めた後だったとばかり思っていたのです。しかし、母子手帳で確認してみると接種は1才9ヶ月の時でした。そして、1才10ヶ月の冬に下痢が続き、1才11ヶ月の時に喘息の発作を起こし、アトピーが急激に悪化したのです。母子手帳を持つ手に鳥肌が立ちました。
それまでの二人は確かに肌は弱く、乳児湿疹やおむつかぶれはありました。発病まで、牛乳や卵、大豆を食べてもなんともなかったのにアレルギーを起こすようになったのは、それまで体にため込んだわるいものが一気に吹き出したとばかり思っていました。診断された通り、予防接種がきっかけだったのかもしれません。
先生は「はしかのウィルスは二人の卵巣に巣くっている」と言うのです。そしてなんと私の卵巣にまで感染していると言うのです。事実、私はその時期に子宮内膜症になり、半年間もホルモン剤による治療を受けていました。
半信半疑でも、乗りかかった船と、治す手立てを聞きました。
操体法とブラッシングとアイロン療法をして、野菜スープ(大根、人参、れんこん、ごぼう)を飲む。黒炒り玄米茶を飲む。センタイを煎じて飲む。このセンタイ(蝉退)とは蝉のぬけがらなんですよ! ちゃんと漢方薬として売っているんです。見た目にはグロテスクですが、煎じてみるとくせのないとても飲みやすいお茶でした。
ここはもうOリングテストの結果を信じて、お手当てをしばらくやってみることにしました。
そして今回、半年ぶりに診てもらうと、二人共全身の状態、バランスがとてもよくなっている。愛奈の体の中にははしかのウィルスはなし。里奈はまだ足の親指のつけねあたりに残っているそうです。いろいろな菌やウィルスは最後にここに残り、外へ出てしまえばいいのだけれど、不摂生をしているとまた全身にまわっていくそうです。
愛奈はこのところずっと調子がよいので結果はうなずけます。里奈はずいぶんよくなっていてもいまひとつというのは、まだこんなところにウィルスがいたのかと納得してしまいました。とにかく不思議です。
それから年末にかかった里奈のマイコプラズマ肺炎は、小児科ではすっかり治ったと言われていたのに、まだ肺にウィルスが居すわっているそうです。ここでしっかり追い出しておかないとまた何のわるさをされるかわかりません。
近代医学と民間療法の違いがよくわかるおもしろい出来事でした。

第3章 除去なし 医者なし 薬なし
N整体に入会しました
昨年の6月から、有機八百屋「ぷちとまと」の前田さんのすすめで、月に一度の勉強会に通い始めて約1年。6月3日に(奇しくも私達夫婦の結婚10周年の記念日だった!)、家族4人でN整体に入会しました。
N整体は、心と体の動きは一つと考えます。だから病気になっても、体だけを治すようなことはしません。心が変わり、体が変わる。その中で、その人が本来持っている個性を最大限に発揮して、輝いた自分でいられるようになる。そんな考えに強く心を動かされました。またN整体は、子供の心と体を育てることに、とても重きをおいています。潜在意識教育など、今までの私の子育てを振り返ると、耳と心が痛いことばかりです。
昨年6月に初めて勉強会に行った時は、「アトピーや喘息も治る」という副題にひかれたからでした。でもこの1年、とうとうそのノウハウは一度も教えてもらえませんでした。そのうち、私が毎月通うのは、子供のアトピーを治すという表面的なことではなく、私や主人や子供の生き方、暮らし方をかえてくれるN整体の考え方に、どんどん興味を持っていったからです。
そして、先月前田さんに「今のままでも、里奈ちゃんと愛奈ちゃんは普通に育つ。でも、この子達の才能をもっと伸ばしてあげたいのなら、N整体に入ったほうがいいと思う」と言われ、ショックを受けました。「我ながらいい子に育っていると思うんだけど…」「まだまだ!力を出しきれていなくてもったいない。もっともっと伸びる子供達だよ」。
整体を始めて20年の前田さんは、親にもわからない子供達の力をちゃんと見抜いているのです。
アレルギーを治すためだけではなく、子供達の個性を発揮させてあげるために、そして、そうしてあげられる親になるために入会を決意しました。この先、どうなっていくのかまったく見えていないのですが、自分なりに積極的にかかわっていきたいと考えています。
第4章 何でも食べられるようになって
▼断乳しました
(略)先月N整体の先生にもう断乳した方がよいと言われました。その理由として一つは私はとっくに生理が再開していたので、体は女の体(つまり次の子が産める体)になっているのにオッパイをあげ続けている(母の体のままでいる)のはアンバランスで「このままだと体がグチャグチャになってしまうよ」と言われました。そして二つめに「はるちゃんをちゃんと自立させてあげなければかわいそうじゃない」と言われてしまったのです。帰ってからすごく悩んであれこれ考えて、ダンナとも話し合いました。そして私の体に関しては、そういえばうっかり自分の年齢を忘れていた。年を考えればオッパイを続けながら暑い夏を乗り切るのはしんどいかもしれない。1ヶ月に一度私の体を見続けてくれている先生の言葉は確かだろうと、すんなり言葉を受け入れられました。
けれども、春香に関しては、先生は1才になったばかりの子に「自立」という言葉を使うのだろうと考え込んでしまいました。(いつも先生とは禅問答のような会話なのです)。(略)