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ゴールドマン,バート (Goldman, Burt)

ゴールドマン,バート、セヘステッド,オーブ 著、清水榮一 訳「自分を変える7日間」(三笠書房、2003年1月20日 第1刷)より

シルバ・メソッドの名トレーナーとして、数々の最高栄誉に輝く。世界を代表する超優良企業のビジネスマンから若い女性まで、圧倒的な支持を得ている。主な著書に『強く願えば奇跡は起こる!』(三笠書房刊)がある。

《208〜211ページ》
ホセ・シルバが体験した“サイキック・ヒーリング”の真相
バートはまずヒーリングそのものについての説明をしてくれた。
「“サイキック・ヒーリング”はその名の通り、心の力で病気などを癒すテクニックです。しかし、これは人間の想像力を遙かに超えたものであるせいか、実際にその現場を見てもまだ信じられないということが往々にしてあります。しかし、今のみなさんなら大丈夫でしょう」
“サイキック・ヒーリング”という言葉なら、私も何度か聞いたことがある。中南米の国々で現地の“ヒーラー”が、恐ろしく粗末なあばら屋の奥で儀式を行なっている姿を写真やテレビで見たことがある人も多いのではないだろうか。今にも壊れそうな木のテーブルに患者を寝かせ、村人が大勢見物している中、錆びきったようなメスを振りかざして「手術」を行なっている姿を……。
ホセ・シルバは、何年か前にメキシコの小さな村で見た驚くべきサイキック・ヒーリングの様子を文書にまとめている。その「手術」はちょうど今書いたような環境の中で、夜、ロウソクの明かりのもとで行なわれた。担当した「ヒーラー」は驚くほど年老いた女性だ。ホセは手術台をはさんで彼女の向かい側に立ち、いつの間にか臨時の助手として盥を抱えさせられていた。
老女はまず、大きな分厚い脱脂綿を患者の腹部に当て、古びたメスをおもむろに振り上げると、「キリストの名において、我はヒーリングを行なう」と唱え、手術を始めた。そして、脱脂綿の上からメスを入れると、何度か切るような動作を繰り返した。やがてナイフを置くと、今切ったところから両手を突っ込み、何やらどろどろと血のついたものを引きずり出してきて、ホセが持っていた盥に捨てた。
その後もしばらく患者の腹部を探っていた老女は、「腫瘍を見つけた」とつぶやいたかと思うと、紫がかった大きな肉塊をつかみ出し、これも盥にぼとりと捨てた。そして、分厚い脱脂綿を取り除くと、その汚れていない部分で患者を二、三度拭き、それもやはり盥に捨てた。最後に、皺だらけの節くれだった手を、まだうっすらと血の跡が残っている患部にかざすと、患者に向かって「よろしい」と告げ、儀式は終わった。
患者には麻酔はかけられておらず、手術中の意識ははっきりしていた。ヒーラーが脇へ退くと、まわりを囲んでいた見物人がその患者をよく見ようと近づいていくが、手術の傷跡はどこにも見当たらない。
そのうち、患者はすっと立ち上がってズボンにシャツを入れ直すと、そのまま出ていった。しばらくすると、小屋にはホセ一人だけが残された。そこで、ホセが盥に残された脱脂綿をよく見てみると、明らかに前もって何か準備された跡があった。脱脂綿は二層になっていて、下の層に動物の内臓と血を入れた袋が詰められていたようだ。老女は上側の脱脂綿だけを切り、その下から「腫瘍」を取り出して、いかにも患者の腹部深くから取り出してきたかのように見せかけていたのである。
「詐欺だ!」と思わず言いたくなる。しかし、本当にそうだろうか? まず第一に、老女はその「手術」によって特に多額の利益を得たというわけではない。第二に、手術前に撮ったレントゲン写真には腫瘍が写っているのに対し、術後のレントゲン写真ではどこにも見当たらないのである。
しかし、詐欺ではないとすると、あんなふうに血だらけの内臓を取り出してくるだけの儀式に、いったいどんな意味があるというのだろうか? バートはその疑問にこう答えている。「期待を持たせるため」だと。確かに、シルバ・メソッドでこれまで学んできたことを考えれば、なるほどと頷くことができる。患者に「期待を持たせる」というのは、本物の医者でもシャーマンやメディスン・マンと呼ばれる祈祷師たちでも、みな使ってきた手だ。魔法のような儀式はすべて「患者に期待を持たせ、プラスのプログラミングを強化するためのもの」なのだ。

ゴールドマン,バート 著、清水榮一 訳「強く願えば奇跡は起こる!」(三笠書房、2002年4月1日 第2刷)より

シルバ・メソッドの名トレーナーとして、数々の最高栄誉に輝く。世界を代表する超優良企業のビジネスマンから若い女性まで、圧倒的な支持を得ている。本書は、シルバ・メソッド実践のバイブルとして声価が高い。