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翻訳家・鍼灸師。1941年宝塚市生まれ。早稲田大学英文科卒、東京医療専門学校卒。日本ホリスティック医学協会副会長。代替医療利用者ネットワーク(CAMUNet)副代表。日本代替・相補・伝統医療連合会議理事。日本統合医療学会理事。訳書に『人生は廻る輪のように』『人はなぜ治るのか』『癒す心、治る心』『森の旅人』など。著書に『代替医療―オルタナティブ・メディスンの可能性』『ナチュラルハイ』『ヒーリング・ボディ』など。
《35〜37ページ》
「粉ミルク療法」の悲劇
筆者はかつて大阪で、「粉ミルク療法」の唱道者だった指圧師の加藤清氏を取材したことがある。生薬入りの粉ミルクと生卵だけを摂取させる断食を指導し、独特の整体指圧をほどこすという、異端の民間がん療法である。
中型のマンションを借りきって、そこに患者とその家族を宿泊させ、「道場」と称する広間でレクチャーと施術をおこなっていた加藤氏のもとには、病院にみすてられ、現代医学を呪詛する末期がんの患者が全国から押しよせていた。その加藤氏はといえば、レクチャーのなかで現代医学の「暴力的」ながん治療法を痛罵したかとおもうと、みすてられた患者の苦境に共感して男泣きに泣くようなタイプの、義侠の人だった。
「医師法違反で摘発される危惧はないのか」と質問してみたところ、加藤氏は胸を張ってこう答えた。「わしの患者には警察官や裁判官もある。小説家や生物学の教授もいてはる。法律よりも生き死にのほうが優先するんや」
それからまもなく加藤氏は検挙され、粉ミルク療法は民間療法の表舞台から姿を消した。しかし、その療法を「頼みの綱」としていた作家の三浦綾子さんのように、加藤氏の無罪を主張し、救援活動に奔走する患者の数は数百人にのぼった。(略)
少数かもしれないが、たしかに医学的な効験があったと主張する三浦綾子さんのような患者がいた以上、粉ミルク療法にもなんらかの治療効果があったのかもしれない。しかし、それにもまして効果があったのは、たましいの救済においてだった。加藤氏が依拠する「千島理論」(岐阜大学の生物学者、千島喜久男博士が昭和初期に提唱した赤血球分化・腸造血という異端の学説)に一縷の望みを託して、がんの治癒を期待した患者には、いよいよ治癒の望みが絶たれたときも、捨て身で希望をあたえてくれた加藤氏と「むこうで」再会するという前途がのこされていたのである。
「粉ミルク療法」にまつわる筆者の記憶が「苦い」のは、加藤氏もその患者たちも、ともに一元主義的な医療制度の痛ましい犠牲者のようにおもわれてならないからである。
翻訳家・鍼灸師
1941年、東京都生まれ。早稲田大学英文科卒業後、民放テレビ局に入社。その後、東洋医学を学ぶため鍼灸学校を卒業、数多くの精神世界やホリスティック医学関連の翻訳を手がける。現在、翻訳家・鍼灸師、総合健康研究所主宰。著書に『ナチュラルハイ』(ちくま文庫)、『ヒーリング・ボディ』(サンマーク文庫)などがある。
インタビュー 上野圭一
治癒のスイッチが入る時
1941年生まれ。早稲田大学英文科卒、東京医療専門学校卒。フジテレビのディレクターを経て渡米。カウンターカルチャーの渦中に飛び込み、意識の変容を体験する。帰国後、翻訳家・鍼灸師に転身。総合健康研究所主宰。元日本ホリスティック医学協会理事。著書に『聖なる自然治癒力』(浩気社)、訳書に『癒す心、治す心』(角川書店)など多数。
1941年生まれ。
早稲田大学英文学科卒、東京医療専門学校卒。フジテレビのディレクターをへて渡米、意識の変容を体験する。帰国後、作家・翻訳家、鍼灸師に転身。著書に『ナチュラルハイ』(ちくま文庫)、『ヒーリング・ボディ』(海竜社)など。訳書に『いのち輝き』『リメンバーウエルネス』(以上、翔泳社)、『癒す心、治る力』(角川書店)など多数。
1941年生まれ。
早稲田大学英文科卒、東京医療専門学校卒。フジテレビのディレクターをへて渡米、意識の変容を体験する。帰国後、翻訳家、鍼灸師に転身。犬と温泉をこよなく愛する自然派作家。
著書に『ナチュラルハイ』(ちくま書房)、『ヒーリング・ボディ』(海竜社)など、訳書に『いのちの輝き』(翔泳社)、『癒す心、治す力』(角川書店)など多数。
あとがき
(略)
中国語に堪能だったわたしの父は鍼灸師でもあり、一時期は鍼灸学校で漢方概論などを教えていたこともあります。(略)
(略)また、一冊にまとめるように提案してくださった編集制作会社スーパードーム(SDS)の有岡眞さん、発表時期も執筆動機も異なる雑多なエッセイ群に「生の質、死の質」という主旋律を聞きとられ、整理してくださった浩気社の土屋右二さんと角川善三さんに深く感謝します。ありがとうございました。
1997年3月 上野圭一
1941年生まれ。早稲田大学英文科卒。東京医療専門学校卒。翻訳家・鍼灸師。総合健康研究所主宰。日本ホリスティック医学協会理事。著書に『ナチュラル・ハイ』『ヒーリング・ボディ』(海竜社)、訳書に『太陽と月の結婚』『ドクター・オイルの現代アメリカ健康学』『がん─ある<完全治癒>の記録』『人はなぜ治るのか』(日本教文社)、『ワイル博士のナチュラル・メディスン』『クォンタム・ヒーリング』『癒しのメッセージ』『ヘッド・ファースト』(春秋社)など多数。
1941年生まれ。早稲田大学英文科卒業、東京医療専門学校卒業。鍼灸師・翻訳家、総合健康研究所主宰、日本ホリスティック医学協会理事。いち早く日本にニューエイジ思想やホリスティック医学を紹介。医療歴史学、医療人類学など医療と健康をテーマにした領際的分野の第一人者として知られる。著書に『ナチュラル・ハイ』(海竜社)、訳書に『がん─ある<完全治癒>の記録』『人はなぜ治るのか』(日本教文社)、『ワイル博士のナチュラル・メディスン』『クォンタム・ヒーリング』(春秋社)、『癒す心、治る力』(角川書店)など多数。
プロローグ 癒しの智恵の宝庫、民間療法─民間療法研究会(代表 有岡眞)
調和道丹田呼吸法─帯津三敬病院(帯津良一)
マクロビオティック─日本CI協会
イメージ療法─ヒューマン・アウェアネス研究所(菅原はるみ)
十字式健康法─十字式健康普及会(安久津政人)
芳香療法(アロマテラピー)─グリーンフラスコ(林真一郎)
八光流皇法指圧─八光塾本部(二代目 奥山龍峰)
温泉断食療法─熱海温泉道場(牧内泰道)
本山式経絡体操法─国際宗教・超心理学会本部(本山博)
飲尿療法─「一遍療法友の会」佐野外科医院(佐野鎌太郎)
川井筋系帯療法─川井筋系帯療法(川井武雄)
骨盤調整バラコン療法─自然良能 骨盤調整会(五味雅吉)
VAC健康法─(株)健康医学社(黒岩東五)
真向法─社団法人 真向法協会(長井浜子)
西式+甲田式少食療法─甲田医院(甲田光雄)
温熱療法─丼龍堂(せいりゅうどう)(三井と女子)
青汁健康法─遠藤青汁友の会・東京支部(青汁相談所)(田辺弘)
ルイボス健康法─日本プロスベリティセンター(植松規浩)
あとがき
(略)
また、今回メインスタッフとして取材執筆してくれたサイエンスライターの林義人さん、山崎智嘉さんと浅井久恵さん、アトミックフリーのメンバー、医療ジャーナリストの三河屋杏介さんには大変お世話になりました。
1941年生まれ。早稲田大学英文科卒。東京医療専門学校卒。翻訳家、鍼灸師。総合健康研究所主宰。日本ホリスティック医学協会理事。
訳書に『人はなぜ治るのか』(アンドルー・ワイル、日本教文社)『やすらぎの戦士』(ダン・ミルマン、筑摩書房)『タオのリーダー学』(J・ハイダー、春秋社)など多数。
1941年生まれ。早稲田大学英文科卒。東京医療専門学校卒。翻訳家、鍼灸師。総合健康研究所主宰。日本ホリスティック医学協会理事。
訳書に『ワイル博士のナチュラル・メディスン』(アンドルー・ワイル、春秋社)『人はなぜ治るのか』『太陽と月の結婚』(アンドルー・ワイル、日本教文社)、『やすらぎの戦士』(ダン・ミルマン、筑摩書房)、『がん・ある<完全治癒>の記録』『がんにならないからだと心の栄養学』(A・サティラロ)、『現代アメリカ健康学』(アーヴィング・オイル、以上日本教文社)、『タオのリーダー学』(J・ハイダー)、『クォンタム・ヒーリング』(D・チョプラ)、『ヒーリング・アーツ』(T・カブチャク、以上春秋社)、『がん療法百科』(ジュディス・グラスマン、日本教文社)、『東洋へ』(ハーヴィー・コックス、平河出版社)など。 共訳書に『ターニング・ポイント』『非常の知』(フリッチョフ・カプラ、工作舎)、『スターシーカーズ』(コリン・ウィルソン、平河出版社)、『ビー・ヒア・ナウ』(ラム・ダス、平河出版社)、『トランスパーソナル宣言』(ロジャー・ウォルシュ他、春秋社)、『個を超えるパラダイム』(スタニスラフ・グロフ、平河出版社)、『ヘッド・ファースト』(ノーマン・カズンズ)、『魂の再発見』(ラリー・ドッシー)、『自己成長の基礎知識』(ロバート・フレイジャー他、以上春秋社)など。 共著書に『アメリカ合衆国』(講談社)、『ニューサイエンティスト群像』(勁草書房)、『霊的存在のアンソロジー』(阿含宗出版社)、『ニューエイジ・ブック』(日本実業出版)、『グローバル・トレンド』(TBSブリタニカ)、『ホリスティック医学入門』(柏樹社)、『ボディワーク・セラピー』(JICC出版)など。