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2000年2月1日
毎日新聞夕刊
札幌市南区の無職男性(当時86歳)が昨年10月、死後1年半にわたって自宅の寝室に置かれ、ミイラ化した状態で発見されていたことが、1日までに分かった。同居していた無職の長男(56)ら家族3人は死亡届を出しておらず、札幌簡裁は戸籍法違反で過料5000円を言い渡した。札幌南署の調べに対し、二男(53)は「父親はまだ生きていると思っている」と話し、父親が死亡したことは認めなかったという。
同市などによると、男性は1998年4月に同市内の病院で病死。医師は死亡診断書を書いたが、南区役所に死亡届を提出しなかった。
その後、男性の遺体は寝室で安置され、付近の民生委員が昨年9月、「近所の男性が見当たらず、家族は入院しているとしか教えてくれない」と同区役所に連絡。同区役所が病院に問い合わせたところ、男性がすでに死亡していることが判明。同区役所は札幌南署に通報し、自宅の寝室の布団の中でミイラ化した遺体を発見した。家族はその後、遺体を火葬した。
同署は遺体が安置されていたため、死体遺棄罪を適用できないと判断。戸籍法では、親族らが死亡を知った日から7日以内に死亡届を出すことを定めており、札幌簡裁は昨年11月に過料を言い渡した。
ミイラ化遺体をめぐる事件では昨年、千葉県内のホテルで「ライフスペース」と名乗る団体が、死後4カ月にわたり男性のミイラ化遺体を放置していたり、先月には、宮崎市加江田の「加江田塾」でミイラ化した男児と乳児の2遺体が見つかった事件が起きている。