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2005年6月16日
東京新聞
キノコの一種アガリクスの成分を含んだ健康食品を「がんに効く」と書籍で宣伝していた「史輝出版」(東京都港区)の薬事法違反事件で、書籍「末期ガンに一番効くアガリクスは何か」などに紹介されたがん患者の体験談について、執筆者が「すべてねつ造。自分で考えた」と警視庁生活環境課の調べに供述していることが十六日、分かった。さらに、監修者の大学名誉教授が内容を十分に確認していなかったことも判明した。
■メシマコブも違反の疑い
一方、関連の「ライブ出版」(世田谷区)など二社も同様にキノコの一種メシマコブなどを宣伝する書籍を販売した疑いが強まり、同課は同日までに健康食品販売「プレーン」(中央区)や書籍を監修した医院(甲府市)の院長(69)宅など十数カ所を家宅捜索。虚偽内容が記されていなかったかなど解明を進める。
調べでは、史輝出版が発行したアガリクス関係の書籍では、健康食品を使用したがん患者数十人分の体験談を紹介していた。患者の名前は「プライバシー保護」の名目で仮名となっていた。しかし、書籍の執筆者は調べに「体験談はすべてねつ造した。他の本などを参考に自分で考えた」と供述したという。さらに、書籍では、国立がんセンターなどの研究成果と称して、がん細胞を移植した実験用マウスにアガリクスを投与した結果「全治率90%」と説明。しかし、同センターが二〇〇三年三月に調査したところ、このデータは存在しなかったことが判明。書籍を監修した大学名誉教授は「内容は十分に確認しないまま名義を貸した」と供述しているという。本紙の取材には「本の内容を信じた人には申し訳ない。ほとんどの監修者は内容を確認していないはずだ」と語った。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20050616/eve_____sya_____000.shtml